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液化窒素容器
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液化窒素の場合、容器は大きく次の2種類に分けられます。1つは開放容器と呼ばれる数〜十数リットル程度の 容量のものです。液化窒素を汲み出す際は、容器を傾けるか、またはサイフォンにより窒素ガスを吹き込んで 容器内を加圧します。
もう1つは自加圧容器と呼ばれ、容器外側のパイプラインで温められた窒素の蒸発ガスを、底部の冷たい液層に 戻すことで加圧できる仕組みになっています。容量は百〜数百リットル程度で、頂上部には汲み出し、加圧、 大気開放の3個のバルブが備わっています。
取扱い上の注意
開放容器の場合、蓋を外しっぱなしにして空気と長時間触れさせないよう注意します。
自加圧容器の通常時は、汲み出し及び加圧バルブを閉、開放バルブを開にしておきます。 汲み出す際は、一旦開放バルブを閉じ、加圧バルブで容器内圧力を上昇させて、汲み出し バルブを開けます。
このとき加圧バルブを調節し、圧力計の指示で0.3kgf / cm3 程度になるようにします。 使用者による内圧の監視が安全上大切です。
汲み出し終了後は、必ず各バルブの開閉状態を通常時に戻して下さい。
小量の液化窒素でも気化すると大量のガスが発生するため、狭い実験室では酸欠の危険性があります。 液化窒素を取り扱う場合は必ず換気することが安全上重要です。
液化窒素が直接目や皮膚にかかると凍傷になる危険があるので、作業中はゴーグルと革手袋を使用して、 安全に留意します。
液化窒素容器の例:左より100L自加圧容器、開放容器(2台とも)
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