精製器

←戻る

　 液化ヘリウムの温度では、他のすべての物質は凍りついて個体になります。
液化するためのガスに少しでも不純物があると液化機の中が不純物の氷で詰まってしまい、液化できなくなりす。
　このことがヘリウムの液化を難しくし「永遠の気体」等と呼ばれていた最大の理由です。
　ヘリウム精製器は液化に邪魔になる不純物を取り除き液化するヘリウムガスを９９.９９９７％の純度のものにする装置です。

それには次の原理をつかいます。


（１）温度が低いほど、圧力が高いほど、気体は液化しやすくなる。
１５０気圧なら ３０度で大部分の水蒸気が水になり、ー１９６度では空気も液体になる。

（２）気体は、分子が大きいほど、温度が低いほど、活性炭のような多孔物質に吸着されやすい。
一方、ヘリウムは一番吸着されにくい。



　精製器



　精製機フロー図　→◆



●　ヘリウム回収・精製圧縮機とカードル

←戻る